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好きとか嫌いとか関係なく気になってしまう作家さんっていませんか?
私にとっては伊坂さんがそうだったりします。単行本の新刊台に新作が乗っていたり、文庫に落ちていたりすると、ついつい手にとってしまう。(そして元に戻す→やっぱり気になる→手に取る→やっぱり戻す→文庫なら諦めて?買う)
一番最初に読んだのは、確か
『オーデュボンの祈り』だったと思うんですが、正直「合わないなー」という感想を持ったのですね。何で案山子が喋るのさー、とまずその前提部分からひっかかってしまったのです。こういう部分をそういうものだと受け入れないと楽しめない類の小説なのに、うちゅうじんは頭がたいそう堅い。
地雷作家さん(自分の読書の趣味とまったくあわない作家さん)……とまではいかなかったものの、「うーん、うーん、世間で評判いいけどそこまでいうほどなのかなあ」と思いつつ、次に手に取ったのは
『重力ピエロ』でした。これが私のツボを突きまくりの作品だったのですね。お父さん、お父さんがイイ!(家族ネタに弱い)
そんなこんなで一勝一敗。『陽気なギャングが地球をまわす』『アヒルと鴨のコインロッカー』『チルドレン』と読んでトータル二勝三敗という状況でした。……二勝目が何かは秘密にしておきます。
そして今回の『グラスホッパー』なわけです。おお、ようやく本題。
『グラス~』は主に三人の登場人物の視点によって物語が展開されます。妻の復讐を誓う主人公、殺人請負稼業の「蝉」という若い男、亡霊に付き纏われる「鯨」という名の自殺屋。くるりくるりと視点が変わるごとに物語が進み、ばらばらだったそれぞれの話が一つに集約されるという手法で描かれています。
私はちょっと物語展開が『陽気なギャング~』に似てるかな、という印象を受けました。あちらもテンポよくくるくる話が進みます。ただしギャングは陽気でグラスは陰気。そしてグラスに関してはミステリ要素が薄い気がします。エンターテイメントカテゴリーかな。
伊坂さんの文章ってさらりとして、お洒落な文章だと思います。泥臭さがない。私は洋楽はあまり聞かないので、見当違いのことを言っているかもしれないんですが、翻訳された歌詞から受ける印象と同じ感じがします。私にはちょっと遠い。遠いから薄く感じるのかなあ。登場人物に深みを感じられないのです。
そして考えてみると伊坂さんの作品でわりと読んでよかった!と思う作品は登場人物の誰かに愛着を感じられたときだけなんですよね。
そろそろ結論を。
二勝四敗になりました。
wikipediaの伊坂さん項目へのリンク
私にとっては伊坂さんがそうだったりします。単行本の新刊台に新作が乗っていたり、文庫に落ちていたりすると、ついつい手にとってしまう。(そして元に戻す→やっぱり気になる→手に取る→やっぱり戻す→文庫なら諦めて?買う)
一番最初に読んだのは、確か
『オーデュボンの祈り』だったと思うんですが、正直「合わないなー」という感想を持ったのですね。何で案山子が喋るのさー、とまずその前提部分からひっかかってしまったのです。こういう部分をそういうものだと受け入れないと楽しめない類の小説なのに、うちゅうじんは頭がたいそう堅い。
地雷作家さん(自分の読書の趣味とまったくあわない作家さん)……とまではいかなかったものの、「うーん、うーん、世間で評判いいけどそこまでいうほどなのかなあ」と思いつつ、次に手に取ったのは
『重力ピエロ』でした。これが私のツボを突きまくりの作品だったのですね。お父さん、お父さんがイイ!(家族ネタに弱い)
そんなこんなで一勝一敗。『陽気なギャングが地球をまわす』『アヒルと鴨のコインロッカー』『チルドレン』と読んでトータル二勝三敗という状況でした。……二勝目が何かは秘密にしておきます。
そして今回の『グラスホッパー』なわけです。おお、ようやく本題。
『グラス~』は主に三人の登場人物の視点によって物語が展開されます。妻の復讐を誓う主人公、殺人請負稼業の「蝉」という若い男、亡霊に付き纏われる「鯨」という名の自殺屋。くるりくるりと視点が変わるごとに物語が進み、ばらばらだったそれぞれの話が一つに集約されるという手法で描かれています。
私はちょっと物語展開が『陽気なギャング~』に似てるかな、という印象を受けました。あちらもテンポよくくるくる話が進みます。ただしギャングは陽気でグラスは陰気。そしてグラスに関してはミステリ要素が薄い気がします。エンターテイメントカテゴリーかな。
伊坂さんの文章ってさらりとして、お洒落な文章だと思います。泥臭さがない。私は洋楽はあまり聞かないので、見当違いのことを言っているかもしれないんですが、翻訳された歌詞から受ける印象と同じ感じがします。私にはちょっと遠い。遠いから薄く感じるのかなあ。登場人物に深みを感じられないのです。
そして考えてみると伊坂さんの作品でわりと読んでよかった!と思う作品は登場人物の誰かに愛着を感じられたときだけなんですよね。
そろそろ結論を。
二勝四敗になりました。
wikipediaの伊坂さん項目へのリンク
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今回も引っ張ります137回直木賞候補作ネタ。(ちなみに赤朽葉はまだ読めていないです)とは云っても作品そのものの話ではなく、その周辺の話なのですが。
候補作が発表されると「ああ、あのお二方は今回どんな批評をするんだろう」と楽しみにしている企画があります。「文学賞メッタ斬り!」豊崎由美さんと大森望さんが「これが本命!」「あれはナイ!」と対談形式でああでもないこうでもないと受賞作を予想するという企画です。お二人ともわりと歯に衣を着せぬ方々なので、その作家のファンの方なら「ソンナコトナイヨ!」と怒ってしまわれるかもしれませんが、うちゅうじんは今そこまで入れ込めている作家さんがいないので無問題。(あ、自分で言ってちょっと少し寂しい。タライ作家モトム)今年も少しずつサイトの方が更新されていてとても楽しみです。
リンクの方にも追加しましたが、こっちにも。
「文学賞メッタ斬り!」
過去ログも読めます。過去のログを読んで「うん、私もあれはないと思ってた!そう思ってたのは私だけじゃなかった!」と溜飲を下げたりしてました。あれとかあれとかあれとか。
その他「本」まわりのサイト様へぺたぺたとリンクを張っております。説明が必要そうなのは新文化かな。出版系業界のトピックスを見るのにお役立ちです。同じ理由で「本屋さんへ行こう!」にも。こちらも「書店専用ページ」内「全国書店新聞」で左記新聞のトピックスが見られます。
候補作が発表されると「ああ、あのお二方は今回どんな批評をするんだろう」と楽しみにしている企画があります。「文学賞メッタ斬り!」豊崎由美さんと大森望さんが「これが本命!」「あれはナイ!」と対談形式でああでもないこうでもないと受賞作を予想するという企画です。お二人ともわりと歯に衣を着せぬ方々なので、その作家のファンの方なら「ソンナコトナイヨ!」と怒ってしまわれるかもしれませんが、うちゅうじんは今そこまで入れ込めている作家さんがいないので無問題。(あ、自分で言ってちょっと少し寂しい。タライ作家モトム)今年も少しずつサイトの方が更新されていてとても楽しみです。
リンクの方にも追加しましたが、こっちにも。
「文学賞メッタ斬り!」
過去ログも読めます。過去のログを読んで「うん、私もあれはないと思ってた!そう思ってたのは私だけじゃなかった!」と溜飲を下げたりしてました。あれとかあれとかあれとか。
その他「本」まわりのサイト様へぺたぺたとリンクを張っております。説明が必要そうなのは新文化かな。出版系業界のトピックスを見るのにお役立ちです。同じ理由で「本屋さんへ行こう!」にも。こちらも「書店専用ページ」内「全国書店新聞」で左記新聞のトピックスが見られます。
第137回の芥川賞と直木賞候補作が発表になりました。その知らせを聞くたびに、ああ、もうそんな季節なのね、と思います。今年もあと半分ですよ。学生じゃなくなると本当に一年が早いなあ。……とかなんとか、似たようなことをF1の日本グランプリや日本シリーズが終わるたびに繰り返す、というのも年を食ったせいでしょう。若いっていいな。
正直なところ、芥川賞・直木賞の権威とか名誉とかいう小難しいことはうちゅうじんにはわかりません。私が知っているのはこの賞を受賞すると書店に受賞作家さんの本がきちんと並ぶ、とか、本が売れる、とか、名前が知られるようになるということくらいです。それは作家さんにとっても本屋さんにとってもよいことです。だからとりあえずでも今回は受賞作だしましょう、直木賞。(前回は受賞なし。候補作ではあまり売れないというか増刷すらしてもらえないケースがあるみたいです)
などと軽々しく言ってしまうのは、両賞のことを、子供の頃はとても「偉い」賞なんだろうと思っていたにもかかわらず、近頃は芥川賞・直木賞というイベント、というくらいの認識になってしまったせいというか。昔は絶対的な存在だったにもかかわらず、大人になったら実はそう崇めることもなかったんだね、ということを知ってしまったというか。いろいろ見えてしまうとちょっと寂しい。くぅ。
でもイベントは大事です。チャンスです。同じ阿呆なら見るより踊れです。踊りましょう、ということで、そろそろ今回の直木賞候補作について話を進めましょう。(芥川賞は受賞作が本になってから!)ちなみに今回の両賞の候補作については
さんの方が見やすいです。
今回の候補6作品の中で私が既読なのはモリミーの
「夜は短し歩けよ乙女」のみ。ポップでキュートでレトロ(表紙イラストのせいかな)なこの作品は好きなので、受賞したらおめでとー!(拍手喝采)なのですが、評価する方々の趣味に適うかどうかは微妙だなあ、とは思ってしまいます。モリミーの読者ってどっちかというと若いだろうなってイメージがあって、ラノベを読む層の人もするりと読める、きっと、と常々思っているのです。涼宮ハルヒシリーズとか好きな人はいけそうな気がするんだ。キョンのあの語りについていけるなら。だからこそ、教養と才気は感じるが云々とか言われ……ああでも読者層若めっていったら、桜庭さんも、前に直木賞をとった三浦しをんさんとかもそうだから、可能性はなくもないのかな……?
北村さんは口当たり?がやわらかくて好きな作家さんなんですが、候補作品って『街の灯』の続編ですよね。『街~』の方は文庫になっているので読んでいるんですが、うーん、連作短編という体裁もあってか穏やかで緩やかな波の連続で盛り上がりのビックウェーブが来なかった、という印象があります。今回の作品で大化けしてるなら嬉しい「予想外だ!」なのですが。
畠中さんは「しゃばけ」のシリーズを二作ほど既読です。(リンクを張っていて知りました。「げ」だと思っていたら「け」だったんですね語尾!)柔らかな時代物ファンタジーという印象で、うちゅうじんの中のカテゴリわけでは「児童向け良書」行きなシリーズでした。私には毒気が足りなすぎたというか。上橋さん(『精霊の守り人』など)もそうなんですが。人の持つ弱さとか狡さとか強さを描きこんだ作品なら(『生きる』がそんな感じだった)時代小説でもいけるんじゃないかな、と思うんですが、どうなのかなあ。
そして今回の候補の中で一番気になっているのは、桜庭さん……。なんというか、ライトノベル作家さんが出されたハードカバーというのは、「ラノベ~」という先入観のせいで、購入にいたる過程の中にある超えていかなければならない壁、がひとつ増えるタイプなのですね、うちゅうじん。そしていつも購入に至らない。のだけれどもすごく気になる。とっても気になる。『少女七竈と七人の可愛そうな大人』(ナナカマ、ナナカマと覚えていたのでタイトルが間違ってました。修正)が出た時もとーっても気になったんですが、(以下略)。候補記念で一つ読んでみようかな、と思っている作品。東京創元好きだしナ。
そのほかの作家さんについては未読なので何もいえないテイタラク。
とダラダラ書いてまいりましたが、じゃあ、今回の私の本命は?と問われたなら、本命という名の期待でモリミーの夜は短し。対抗が松井さんの吉原、大穴で桜庭さんの赤朽葉。え、文藝春秋の本が一冊も入っていない? さすがにそろそろ他社がとってもいいんじゃないかなーと思うのですが、どうでしょう。
「うちゅうじん」が読んだ本や、小耳に挟んだりした本に纏わる話題についての、備忘録もかねたブログです。語彙不足で時々日本語がおかしいですが、そこはご愛嬌ということでご勘弁ください。
